この記事の対象:日本の個人の税務を想定し、金融商品取引法に基づき登録された国内FX業者での取引を前提に説明します。
FXの確定申告で会計ソフトを選ぶとき、見るべきなのは「先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書」をソフトが作ってくれるかどうかです。公式ヘルプを確認した範囲では、freeeは明細書と繰越損失用の付表を出力対象にしています。マネーフォワード クラウド確定申告と、やよいの青色申告 オンライン・白色申告 オンラインは、明細書と付表をソフト内で作れません。
ここでは、3つのソフトのFX関連の対応を公式ヘルプで確認した結果と、状況別の選び方をまとめます。申告のやり方そのものは「FXの確定申告のやり方」を先にどうぞ。
比較表:FXの申告まわりの対応状況

出典:freeeヘルプ「先物取引やFXを行った場合の記入方法」(2026年3月2日更新)、マネーフォワード クラウド確定申告FAQ「外国為替証拠金取引(FX)の申告方法について」、やよいの青色申告 オンライン サポート「先物取引の入力方法」。いずれも2026年10月21日確認。マネーフォワードと弥生のページには対象年分の記載がありません。申告前に最新の案内を確認してください。
freee:明細書と付表までソフトの出力対象
freeeの「確定申告書の作成」画面の「収支」で「FXの取引はありますか?」に「はい」を選び、年間損益報告書の数字を入力します。出力される書類は、確定申告書第三表、計算明細書、そして損失がある場合の繰越損失用の付表です。
手書きの明細書を作る手間を省きたい人は、まずfreee会計
を候補にするといいです。
マネーフォワード クラウド確定申告:明細書は自分で用意する
マネーフォワードのFAQには、明細書は「未対応」で、国税庁のページから自分でダウンロードして事前に準備するとあります。繰越損失用の付表も同じく未対応です。
「先物取引に係る雑所得」の画面に、明細書の収入金額の合計と所得金額の合計を入力すると、第三表または第四表が自動で作成されます。ここで見落としやすいのが、仕訳を入力しても先物取引に係る雑所得の金額には反映されない点です。FXの数字は専用の画面に入れる必要があります。
FX以外の副業の帳簿も同じソフトで管理したい人には、マネーフォワード クラウド確定申告
も候補になります。
やよいの青色申告 オンライン:弥生の案内では、明細書は手書き、e-Taxでは添付できない
弥生のサポートページでは、「先物取引」で「はい」を選ぶと、先物取引の項目に入力できます。一方で、計算明細書と繰越損失用の付表はこのソフトでは作成できません。画面からPDFをダウンロードして印刷し、年間取引報告書をもとに手書きで記入します。
記入した明細書はe-Taxでは添付できないため、郵送などで提出する案内になっています。e-Taxで出したい人は、この点を確認してから選んでください。候補としてはやよいの青色申告 オンライン
があります。
もう一つ。青色申告特別控除の要件は、国税庁タックスアンサーNo.2072によれば「不動産所得または事業所得を生ずべき事業を営んでいること」(55万円・65万円の控除)です。FXの利益を「先物取引に係る雑所得等」として申告するだけの場合、この控除の対象になる記載は国税庁のページに見当たりません。「青色」という名前だけで選ぶと、期待した控除が使えない可能性があります。
状況別の選び方

目安は上の通りです。FXと給与だけなら、国税庁の確定申告書等作成コーナーで足りる人も多いはずです。ソフトを入れる意味が出てくるのは、副業の収入や経費、他の帳簿もまとめたい場合です。
契約前に確認したい3つのこと
- 料金・無料期間:プランや価格は変わるので、公式の料金ページで確認する
- FXの対応:この記事の内容は2026年10月21日時点の公式ヘルプによる。申告する年の最新ヘルプを確認する
- 提出方法:e-Taxで出すか、郵送にするか。明細書の扱いで変わる場合がある
まとめ
- FXの申告で見るべき一番の違いは、計算明細書をソフトが作るかどうか
- 公式ヘルプ上、freeeは明細書と付表を出力、マネーフォワードと弥生は未対応(自分で用意)
- 弥生は明細書がe-Taxで添付できない案内になっている
- FXと給与だけなら、国税庁の作成コーナーも選択肢
ソフトに入れる前に、そもそも申告が必要かどうかは「FXの利益、年間いくらまでなら確定申告しなくていい?」で確認できます。
※FX取引には為替相場の変動による元本を上回る損失が出る場合があります。
※本記事は一般的な情報を目的としたものです。個別の税務相談は税務署または税理士等の専門家にご確認ください。(2026年10月21日時点の公式情報をもとに作成)


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